くらし

ヤマネの生態調査に参加。「巣箱かけかえ隊」

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高根町清里の「やまねミュージアム」周辺の森の中には、ヤマネ調査のための巣箱が五百個以上設置されている。この巣箱が老朽化していることもあり、八月八日、「ヤマネの巣箱かけかえ隊」による巣箱の掛け替え作業が実施された。

このプロジェクトは、株式会社損保ジャパンの「セーブジャパンプロジェクト」として行われているもので、「みんなで守ろう!日本の希少生物種と自然環境」と題している。

同社では、自動車保険契約時にウェブ約款を選択することで、印刷物や輸送コストなどの削減が図れることを利用して環境保全活動のイベントとして今年から実施しているもので、全国から十二地域の一つとして清里の「ヤマネ」が選ばれた。

受付け会場となった県立八ヶ岳自然ふれあいセンターには、茨城県をはじめ、静岡県、東京都、埼玉県などのから三十八人の親子が参加。午前中は、やまねミュージアムの湊秋作館長より、ヤマネの生態についての話しが行われ、午後から巣箱の掛け替え作業に入った。

掛け替え作業では、参加者を三つの班に振り分け、遊歩道から外れた森の中の目印に設置されている古い巣箱の中の状況を確認しながら撤去。必要事項をチェックし、新しい巣箱を設置した。

ヤマネの巣箱かけかえ隊に東京から家族五人で参加した和泉正幸さんは、「八ヶ岳には良く来ています。(巣箱掛けの説明で)この活動が調査の一環と聞いてビックリしました。調査活動の手伝いが出来てうれしいです」と話し、小学四年の和泉彩果さんは「ヤマネがいなくて残念でした。(調査の手伝いが出来て)良いことをしたと思います」と話していた。

掛け替え作業終了後は、各班に分かれたレンジャーが、清里の森を案内。湊館長の班では、ヤマネのクイズや生息環境について紹介したほか、巣箱の状況をみて、「ドングリの食痕があるので、ヒメネズミが子育てしていたと思う」と掛け替えた巣箱の状況を紹介した。