できごと

細江館長のギャラリー・トーク

1104.gif

高根町の写真美術館「清里フォトアートミュージアム」(細江英公館長)で、十月二十二日から「ワールドワイド アットマーク ヤングポートフォリオ展」がスタートした。

今回の展示は、三十五歳までの若手写真家を支援しようと、同館で平成七年から毎年開催している「ヤング・ポートフォリオ」で購入した作品の中から、三十二カ国百七十七点の作品を選んで展示しているもので、バラエティーに富んだ展示になっている。

また、展示に合わせて十月三十日には、同館の細江館長による「ギャラリー・トーク」が開催された。

細江館長は「無名の人の作品を購入するのは、珍しいもので、公的な美術館では、(作品を)購入することはなく、ヤング・ポートフォリオは貴重だと自負している」と話しはじめ、韓国やチェコ、ポーランド、アメリカ、フランスなど、国別に展示分けしたコーナーを、来場者と一緒に巡った。

作品を国別で展示することで「チェコは面白い作品があり、ドイツはユーモアがある。国としての個性が現れていますね。日本の写真は、風情や優しさ、エレガンスというのが背景にあります」といい、「ギリシャの写真は、あまり出てこないが、とんでもない不思議な写真があり、展覧会をやってみたいと思う」と細江館長は話し、写真を通した教育の必要性も語った。

ヤング・ポートフォリオでは、これまで世界二十七カ国の六百五十一人から四千五百九十五枚の作品を購入している。

十二月三日には、ヤング・ポートフォリオで作品を収蔵し、三十五歳を越えた「卒業生」による「卒業生作家によるギャラリー・トーク」を開催する。午後一時開会。問い合わせは☎48・5599まで。