くらし

「内馬屋」があった昭和史をたどる

戦後まで農作業の労働力として使われてきた「馬」。農業の機械化と共に、徐々に姿を消し、現在では、その面影を知る機会もほとんど無くなってきたが、北杜市郷土資料館では、この「馬」にスポットをあて、「いつもそこに馬がいた〜こどもたちへの伝言〜」と題した企画展を行っている。十月二十八日まで開催。

展示では、当時の一般的な農家として、馬と共存している雰囲気を紹介するため、内馬屋が再現され、玄関の出入り口に、人が通るドアの外側に、馬が通るための大戸があったことを紹介している。

展示コーナーでは、実際に使われていた馬具として、馬用のブヨ除けメガネ、馬用わらじ、運搬に使った道具が展示され、農作業の代かきでは、馬の歩くコースが、一筆書きで、そのコース取りによって「富士の巻狩」、「ウグイスの谷わたり」などという名称で呼ばれていたという。問い合わせは☎32・6498まで。