降りてきたマヒワ
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テンは、冬と夏ではその姿を変える。顔の様相が一変するのである。夏は顔全体が真っ黒になる。写真に写っているのは、冬毛のテンで中々可愛い感じがするが、夏毛のテンは、お世辞にも可愛いとは言い難い。
なぜ、このように顔の色だけ変えるのか。一説ではあるが、餌の捕獲のために変えるという。テンは、ネズミや木の実を好んで捕食する雑食性である。この顔の色を変えるのは、ネズミなどを捕食するためであるとの説がある。
冬は雪の白さに、夏は草木と土の色に顔の色を同化させて捕食しやすくしているというのである。何とも不思議な動物である。
八ヶ岳南麓の標高1000〜1200㍍くらいのところで撮影して10年になるが、10年前に比べてカメラに映る回数が多くなっている。
(文・写真 栗原達夫)