くらし

武川に自然・農業体験の拠点整備へCF

「豊かな自然と日本の原風景が広がる地域の魅力を伝えたい」と、武川町の藤山和久さん(65)が、同町三吹の「水車の里公園」近くで観光客などが気軽に立ち寄って自然体験や農業体験ができる拠点づくりに取り組んでいる。

建築デザイナーとして国内外で活動していた藤山さんは、25年前に古里の武川町にUターン。家業の農業に勤しむ傍ら、「過疎化が進む地域を元気にしたい」と、田植えや稲刈りの体験会を開いたり、景観美化活動などに取り組んできた。

2015年には、イベント参加者から「田舎暮らしを体験したい」との要望を受け、空き家を改修してシェアハウスを整備。都内などから10組ほどの家族が利用し、その後7組が武川町に移住、二拠点居住するなど、地域の魅力発信に尽力してきた。

1年ほど前、誰もが集える憩いの場になればと、水車の里公園近くの敷地に景観を楽しむデッキを設置したことをきっかけに、周辺の田畑や空き地を活用して自然や農業体験ができる環境を整備しようと、活動を開始。

昨年の11月からクラウドファンディング(CF)に挑戦しており、集まった資金でトイレや簡易駐車場、テントグラウンドなどを整備する計画で、4月から田植えや稲刈り、芋煮会、星空観察会などのイベントを企画したいとしている。

藤山さんは、「地域の魅力を体験しながら、さまざまな人が気軽に交流できる場にしたい。武川を第2の古里と思ってくれる仲間が増えるとうれしい」と話している。

クラウドファンディングは、観光関連サービスに特化した「Zenes(ゼネス)」(ベルトラ株式会社)を利用しており、目標金額は100万円。期間は2月末まで。http://www.zenes.jp/projects/yamanashi-mukawa?utm_source=webtoday&utm_medium=drafter_press_release