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被災地に宇宙神代桜を寄贈

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 2008年に国際宇宙ステーションの日本実験モジュール「きぼう」に乗って、約8カ月間、宇宙を遊泳した山高神代桜の種から発芽した「宇宙神代桜」の子桜が、8月3日、福島県伊達市に寄贈された。

 この寄贈は、一般財団法人ワンアースが東日本大震災の復興支援として取り組む「きぼうの桜計画」の一環。宇宙桜を津波が到達しなかった場所に植えて避難の目印にしようと始まったもので、宇宙神代桜はこれまでに8市町村の被災地に植樹されている。

 同日の贈呈式で、ワンアースの長谷川洋一代表理事が、「桜が復興のシンボルとなり、新たな観光資源として地域の活性化につながるとうれしい」と計画について説明し、武川町在住の桜守・三枝基治さんは、宇宙神代桜について、「成長が早く、6弁や7弁の花を咲かすなど不思議な力がある」と紹介した。

 続いて、高さ約180㌢に成長した子桜が上村英司市長から伊達市の須田博行市長に手渡され、須田市長は、東日本大震災発生時の被害状況や復興への活動に触れながら、「復興のシンボルとして多くの市民に愛される桜となるよう守り育てていきたい」と語った。

 伊達市によると、桜の植樹は、10月に市内の保原総合公園で地元の子供たちを中心に行う予定。

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