大型地震想定した総合防災訓練実施
防災の日(9月1日)に関連して、韮崎市は9月4日、大型地震の発生を想定した「韮崎市総合防災訓練」を市内全域で実施し、市民や市の職員が避難誘導訓練や感染症対策をした避難所の開設訓練などを通して万が一の備えを確認した。
当日の訓練は、午前7時55分に駿河湾沖を震源とする震度6強の揺れを市内で観測したことを想定して行われ、市役所4階に災害対策本部を設置し、防災行政無線や市の防災アプリなどで地震発生を知らせて避難指示が呼びかけられた。
指定避難所の県立韮崎工業高等学校体育館では、大草町の若尾、若尾新田地区、龍岡町の坂の上地区、サンコーポラス竜岡を対象にした「特定地区総合防災訓練」が行われ、自治会役員や組長など住民約50人が参加した。
同避難所の受け付けで体温を測定し、新型コロナウイルス感染症の疑いがある人を隔離室に誘導、高齢者や妊婦などの災害弱者を優先して避難所に誘導する訓練のほか、地区ごとで避難者の人数を確認した。
一方、韮崎市役所では、市の職員を対象にした防災備品の使用方法確認訓練が実施され、循環型シャワーキットの組み立てをはじめ、電気自動車や燃料電池自動車からの外部給電などの使用手順を確認した。
このほか、災害対策本部では避難所の状況や周辺の被害状況を確認するため、テレビ会議システム「ズーム」を使った情報共有なども行われた。
訓練後、内藤久夫市長は、「コロナ禍であっても災害は待ってくれない。市民も市の職員も実践的な訓練を行うことで、日頃から災害の危機意識を持ってくれたらと考えている」と話した。
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