韮崎エリア

地震災害に備える総合防災訓練


地震災害に備える「韮崎市総合防災訓練」が9月3日に行われ、避難誘導訓練や指定避難所参集訓練、地区役員が市の災害対策本部に市民の安否情報を伝える訓練などを実施した。

 当日は、午前7時55分に、気象庁の緊急地震速報が防災無線で放送され、自分の身の安全を守る「シェイクアウト訓練」からスタートした。8時には南海トラフを震源にした震度6強の揺れを市内で観測したことを想定し、避難訓練が開始された。

 地震による災害対策本部は市役所に設置され、市内の被害情報の収集を開始。また、災害時の包括連携を行っている東京都国立市と山梨キッチンカーコミュニティに人員の派遣や食料の提供を依頼した。 また、指定避難所を利用した「特定地区総合防災訓練」が、県立韮崎高等学校、市立甘利小学校、同韮崎北西小学校の3カ所で行われ、市内17地区が参加した。

 韮崎高校を指定避難所にした6地区では、市民約150人が参加。参加者は市からの水の支給が遅れることを想定し、ペットボトルを持って避難。会場受け付けでは、体調やけがの状況確認をして、隔離室への誘導や要配慮者の救護場への案内のほか、各地区の区長や防災担当者が世帯数や人数を確認して市の対策本部に連絡した。

 一方、各訓練終了後には、峡北消防本部韮崎消防署によるはしご車を使った救助訓練が行われた。

 この訓練は、地震による建物火災が発生し、建物屋上に避難した市民を助けることを想定したもので、韮崎消防署の救助隊がはしご車を伸ばし、庁舎屋上に避難した市の職員を救助した。

 内藤久夫市長は、「実際に災害が発生した時の現場は非常に厳しいものになる。課題を改善し、本番で生かせるようにしなければならないので、市民も職員も私ごととしてとらえて、災害に備えてほしい」と話した。

 

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