フクロウのヒナ
nagasaka
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多くの植物の花が散って霜枯れてしまった冬に、緑の葉と共に真っ赤な実を付ける植物は、正月用花材として珍重されている。
中でも、センリョウ(千両)・マンリョウ(万両)・ナンテン(難転)などは縁起の良い名前であることから特に大切に扱われている。
この他にも、アリドオシ(一両)・ヤブコウジ(十両)・カラタチバナ(百両)・ミヤマシキミ(億両)などの景気の良い植物もある。
馴染みのある「ヤブコウジ(薮柑子)」は、千両や万両に比べると背丈も低く実付きも少ないが、福寿草と一緒に鉢に植えて飾られたりもする縁起物でもある。
この植物は、観賞用だけで無く〝紫金牛〟という名の「生薬」としても利用されたようで、根を煎じて回虫や蟯虫(ぎょうちゅう)などの「虫下し」や「咳止め」としての効能もあるといわれている。
(文・写真 佐藤元昭)