ウヒョー、ムヒョー! (雨氷と霧氷)

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2月にしては少し暖かい日、天狗岳に登ると珍しい気象現象に遭遇した。

夜半に降った雨が「雨氷」となり、木の枝には氷のコーティングができていた。また、その日の朝は冷たい風が吹き、氷細工の枝には細かい「霧氷」が付いていた。

薄曇りの空から漏れ出した朝の光にキラキラと輝く「雨氷」と「霧氷」。まさに「ウヒョー、ムヒョー」の眺めだった。

「雨氷」は上空の空気が暖かくなる「逆転層」が発生し、そこで降った雨が地表近くの冷気により「過冷却」状態となり、それが木の枝や岩に触れて瞬時に凍り着く現象。

「霧氷」は、水分を含んだ風が枝などにぶつかり次々と凍りつく現象で、「エビの尻尾」とも呼ばれ、風上側に成長していく。

 (文・写真 渡辺秀正)

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