ワインセミナーで市内ワイン醸造家が講演
韮崎市立大村記念図書館(田辺隆志館長)は、韮崎市で醸造用ブドウの栽培やワインの生産が行われていることをPRするため、3月23日、「ワインセミナー2024」を韮崎市民交流センターニコリで開き、ワイン愛好家やブドウ農家など約20人が参加した。
このワインセミナーは、同図書館が市の特産品といわれるワインに関連する本を集めた「ワインコレクション」を持つことから、2018年から毎年、ソムリエやワイン醸造家などを講師に迎えて行っている。
今回は、上ノ山にあるワイナリー「ドメーヌ茅ヶ岳」の安部正彦代表を講師に迎えて、「葡萄(ぶどう)畑からの旅〜サラリーマンからワイン起業家への軌跡〜」をテーマにした。
安部代表は、上ノ山にあるブドウ園を両親から引き継ぐため、2014年に大手電機メーカーを早期退職したことや良質な生食ブドウと醸造用ブドウを栽培するために山梨大学ワイン科学研究センターでブドウ栽培やワイン醸造を学んだと説明し、「大学でのワインの研究を通して、ワインをつくりたいと考えるようになった」と語った。
また、「自社で醸造する赤ワインは10月上旬から中旬にかけて収穫したマスカットベーリーAを使っている」といい、「ブドウの収穫時期をあえて遅らせることで『フラネオール』といわれる成分の甘い香りが増す。その香りがドメーヌ茅ヶ岳の赤ワインの特徴」と紹介し、参加者は阿部代表が醸造したワインの試飲をして香りや味を楽しんでいた。
上ノ山から参加した岩下嘉臣さん(69)は、「ワインのつくり手の思いを知った後に飲むワインはまた味わい深い」と話した。
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