韮崎エリア

山梨やろうの会が認知症勉強会開催、介護の場での注意点学ぶ

 認知症への理解を深めて介護に役立てようと、山梨やろうの会(清水昭二会長)は、5月18日、「認知症勉強会」を韮崎市民交流センターニコリで開き、市内外から10人が参加した。

 この勉強会は、山梨やろうの会が毎月1回開催している介護者同士の情報交換会「男性介護者の集い」の特別版として行われたもので、認知症看護認定看護師の資格を持つ長田菜穂さんを講師に迎えた。

 長田さんは、「認知症は脳の働きに不具合が生じることで起こるもので、緩やかに進行する。誰もがかかる可能性がある」と話し始め、認知症には物忘れが激しくなる「アルツハイマー型」や大声を出すなどの行動が見られる「レビー小体型」などがあることを紹介。

 また、「認知症は緩やかに進行していき、少しずつできないことが増えていく」といい、日常生活の中で着替えや簡単な家事を一緒に行うことなどで本人のできることを伸ばし、進行を遅らせることができると説明した。

 認知症の人の介護の場での注意点では、「介護者と相手は鏡。イライラや不安が表に出てしまうと相手も同じ状態になる」と語り、「なるべく心地よい環境をつくることや介護者が息抜きのできる時間をつくること」と説明した。

 最後は、一日で3つの良かったこととその理由を書き出す「ポジティブ日記」を続けることで、介護での改善点やささいな変化を見つけることができるとし、「介護負担を軽減する効果もあるといわれているので実践してほしい」と呼びかけた。

 大月市から参加した50代男性は、「母親をきょうだいで介護している。介護で自分たちが潰れてしまわないように、今日学んだことを実践してみます」と話した。

 

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