八ヶ岳マルシェがリゾナーレに登場
フランス語で「マルシェ」は、市場を意味する言葉だが、小淵沢町のリゾナーレで、「八ヶ岳マルシェ」がオープンし、宿泊客や別荘客の人気を集めている。
八ヶ岳周辺の生産者と観光客を結びつける試みとして始まった「八ヶ岳マルシェ」は、七月二十四日からスタートし、八月三十一日まで毎日オープンする。
会場はリゾナーレの通称ピーマン通り。石畳の空間にはテントとテーブルが並び、その日収穫したというトマトやトウモロコシ、インゲン、ズッキーニ、キューリなど地元の野菜の直売と焼モロコシの実演販売、クラフト作品コーナでは、体験が行われている。
本紙が取材に行った二十六日、採れたての新鮮な野菜がカゴに並べられ、多くの人が「マルシェ」に立ち寄っていた。
まるで市場を歩いているような感覚で、客が「ズッキーニは細いのと太いのとどっちが美味しいの」と投げ掛けると、店主は「焼いて食べるのなら大きい方が得だよ。その一本なら二本分あるからお買い得だ」と答え、回りの関心も自然に二人のやり取りに吸い込まれていくよう。
東京都から訪れた鈴木美那子さんは、「ネットで見てお店が出ているのは知っていました。フランスの朝市のようで、新鮮な野菜の品揃えが豊富で、かなりお買い得だと思いました」と袋いっぱいの野菜に笑みをこぼした。
また、八ヶ岳マルシェにトウモロコシのみを出品している大泉町在住の浅川正樹さんは、「(トウモロコシの)ゴールドラッシュの収穫がピークを迎えています。これからピュアホワイト、甘々娘(かんかんむすめ)の収穫を迎えます」と話し、トウモロコシ専門店として、鮮度の高いトウモロコシの甘みを訪れた人に直接感じてもらおうと、試食品は生のトウモロコシを提供。「子供たちに大人気で、一度食べはじめると止まらない」と笑う。
リゾナーレ広報の清澤沙友里さんは、「八ヶ岳マルシェでは、試食をしていただくのと、生産者と直接話しをしていただけるというのが大きな特徴です。この機会に、生産者の新しい販路作りに役立てば嬉しいです」と話し、地元生産者の収穫のピーク時には、一日十店舗以上が通りに並ぶ予定を立てている。
問い合わせは電話36-5121まで。