くらし

昭和30年代の食卓を再現

nagasaka
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明野歴史民俗資料館(NPO法人茅ヶ岳歴史文化研究所指定管理)では、9月30日まで、第14回企画展「食の歳時記」を開催している。

昭和三十年代の日常の食の風景に焦点を当てた今回の展示では、朝食、昼食、夕食の様子を写真とパネルで説明しているほか、当時使われていた道具が並べられ、展示室中央には、昭和以前の「箱膳」と昭和以降の「卓袱台」の食卓の様子が再現されている。

また、「食の歳時記」のコーナーでは、ハレの日の食事として食べられていた「小豆ボウトウ」や稲刈り後に振る舞ったという「サンマメシ」を紹介しており、「元日にうどんを食べる」や「両親が亡くなった時に空臼を搗く」など、山梨県独特の民俗習慣もパネルで説明している。

さらに、山梨県名物のホウトウの資料も展示しており、小麦食の歴史や起源、ホウトウの普及や呼称についても紹介している。

同館の内海美佳学芸員は、「昔の食は農の暦に沿っていましたが、今ではそれが感じられなくなっています。農の暦にこそ食の本質があることに立ち返ってほしいと思い、この企画展を開催しました」といい、「食卓の風景を再現しているので、実際に座布団に座って写真を撮ったり、昔の道具に触れてみて、その重さを感じてください」と話している。

問い合わせは電話25-2019まで。

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