できごと

須玉町で「ことばの学校」開校

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九月四日、須玉町の須玉ふれあい館を会場にして「第十一回金田一春彦ことばの学校」が開催された。今回は「ことばの音色を楽しみませんか」をテーマに、方言川柳の表彰や講演会などが行われ、約二百五十人が受講した。

一般公募が行われた方言川柳には、全国から約千三百句の応募があり、大人の部と子供の部の入賞作品各十句が披露され、入賞者が作品を読み上げた後に、川柳選者が方言の意味や情景などを紹介した。

続く、五緒川津平太(ごちょがわつっぺえた)さんの講演では、標準語と甲州弁の違いについて具体例を上げて紹介。また、県内地域によって変化する方言の違いなどを語った。

午後から行われた「金田一春彦の知られざる訳詞の世界」では、田中美奈子副校長と歯科医師の藤森義昭さんが、金田一氏が生前こだわった言葉のアクセントと曲の関係や、曲に合わせて訳詞した「アヴェ・マリア」、「鱒」などの名曲を紹介した。

ことばの学校の最後に行われた金田一秀穂さんによる講演では、「高校、後攻、孝行」や「好天、荒天」など、言葉のアクセントや使い方によって変る意味を紹介したほか、参加者から寄せられた質問を中心に「大(だい)地震」と「大(おお)地震」の使い方の変化などに答え、関心を集めた。