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無事故の日に、消防団対象に訓練

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六月二十五日の「無事故の日」にちなみ、長坂自動車教習所(北林亘所長)では、毎年、交通安全教室などを開催しているが、今回は、東日本大震災の教訓から「イザに役立つ」と題し、地元消防団員を対象にした訓練を初めて実施した。

冒頭のあいさつに立った北林所長は、東日本大震災と、今後想定されている東海方面の地震について紹介しながら「一分一秒でも早く現場に急行し、人命救助活動ができるよう、イザに備えて基本的な運転を学んでもらいたい」と語った。

訓練は、危機管理運転と人命救助訓練で、北杜市消防団長坂分団の団員約二十人が参加。教習コースを使い、基礎走行や消防車両の緊急時を想定した走行訓練、模擬人体を使った応急救護訓練などが開かれた。

消防車両の緊急時の走行訓練では、コース内に普通車とバイクが走行する中、サイレンを鳴らしながら一般車両の回避やS字、クランクも走行し、本番さながらの訓練となった。

また、模擬人形を使った応急救護訓練では、倒れている人のケガの状態や気道の確保、AEDの使い方などを体験した。

参加者は、「教官が隣りに乗っていると緊張する」、「日頃はS字のような狭い道は走らない」と話し、運転に当たっての教官からの指導に、気持ちを新たにしていた。