行政と商工会の連携強化
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「青花草花文面取壺(せいかそうかもんめんとりつぼ)」の原型といわれる「青花草花文瓢型瓶(せいかそうかもんひょうけいびん)」を所有する韮崎市在住の古沢正臣さん(97)は、県立美術館で「浅川巧生誕百二十年記念展」が開かれていることを知り、高根町の浅川伯教・巧兄弟資料館での保管を希望して、十二月十三日、古沢さんが市長室を訪れ、「青花草花文瓢型瓶」を寄贈した。
この瓢型瓶は、柳宗悦(やなぎむねよし)氏が、朝鮮王朝時代(一三九二年〜一九一〇年)の陶磁器に興味を持つきっかけとなった「青花草花文面取壺」の原型で、浅川伯教氏が、ロダンの彫刻を見るために柳宅を訪れ、面取壺を手土産に持っていったものとして知られ、浅川兄弟資料館に、複製品が展示されている。
同資料館によると、伯教氏が柳氏に贈った同面取壺は、瓶上部のひょうたん部分を切り落としたもので、今回寄贈された「瓢型瓶」は、ひょうたん部分が残った全形の作品で、貴重といわれている。