できごと

中村キース・へリング美術館、開館10周年

Keith

小淵沢町の中村キース・へリング美術館(中村和男館長)が、開館10周年を迎え、4月8日に、特別企画トークイベントを開催した。

このトークイベントは、生前のキース・へリングを米国ニューヨークで密着取材した美術ジャーナリストの村田真さんと美術ジャーナリストの藤原えりみさんを迎えた対談で、約80人が訪れた。

冒頭のあいさつに立った中村館長は、キース・へリング作品の出合いやキース・へリングの作品を展示する世界で唯一の美術館を紹介。続く対談で、村田さんは1982年にキース・へリングに出会ったときのことを語り始めた。

「最初の印象は、細長い人で、日本人にはいない体型で、よくしゃべり、しっかりした人だった。アートをきちんと学んでいる人で、表現方法がサブウェイドローイングだッた」とキースとの出来事にふれ、「黒いスペースをみると、サササッと2、3分で絵を書き上げ、描き終えたら走って逃げた」と会場の笑いを誘う。

また、当時の時代背景や自らの作品を自由に見てもらう活動、キースの日本文化への興味など、多岐にわたった内容を語り、キースの人物像を共有した。

同美術館では、開館10周年を記念して「キース・へリングと日本:Pop to Neo-Japonism」展を開いている。同展では、83年に来日した際に壁画制作した記録写真や87年に多摩市の多摩ニュータウンで子供たちと一緒に描いた共同作品など約50作品を紹介している。

問い合わせは☎36・8712まで。

 

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