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大泉町の小宮山幸枝さん(69)による「押し花絵展」が、長坂町のおいでやギャラリーで開かれている。花本来の色や形を生かした個性あふれる押し花絵が並び、来場者の目を楽しませている。
2011年に押し花を始めたという小宮山さんは、これまでに作成した押し花絵を100点ほど展示。趣味のガーデニングで何千種類もの花を育てており、多種多様な押し花を使って、八ヶ岳を背景にした四季折々の風景などを描いた作品が並ぶ。
「八ヶ岳の花園」と題した作品は、コスモスやカモミール、ウツギ、アリッサムなど、約50種類の花を使用。遠くの山や森を薄いコットン生地でぼかすことで遠近感を出したり、花を細かく敷き詰めたりと、立体感あふれる風景画となっている。
また、夏野菜を使ったユニークな作品「木に実る木」では、ニンジンやトウモロコシ、ゴーヤ、タマネギなどの輪切りを重ねて、生い茂る木を表現しているほか、一晩しか咲かないことで知られる「月下美人」の花でバレリーナを描いた作品も展示している。
小宮山さんは、「庭で咲いた美しい花を摘んでしまうのは心苦しいが、押し花として額の中でもう一度美しく咲かせようという気持ちで取り組んでいる」といい、「花を見て心を癒してもらいたい」と語った。
会期は2月3日まで。問い合わせは☎32・1161まで。