韮崎東中で卒業式、コロナ感染防止策で規模縮小
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、市立韮崎東中学校(中沢弥校長)は、3月11日、規模を縮小した「第59回卒業式」を同校体育館で開き、卒業生140人の新たな門出を祝った。
当日は感染防止対策として、出席者全員のマスク着用を義務付け、手指の消毒スペースの設置や席の間隔を空ける措置をとった。また、韮崎市教育委員会とPTA役員のみを来賓に迎え、在校生の出席は行わず、保護者の参列も各家庭1人に限定。祝辞や祝電披露も取りやめ、式の時間を例年より30分ほど短縮した。
卒業証書の授与は、例年通りに行われ、保護者が見守るなか、担任から名前を呼ばれた卒業生一人ひとりが中沢校長から卒業証書を受け取った。
中沢校長は式辞で、「新型コロナウイルスの感染拡大により、卒業式も例年とは違い、在校生がいないなかで行うことになった。寂しさはあるが、在校生はこの場にいなくても卒業を祝福している。夢に向かって羽ばたくみなさんを応援する」と、エールを送った。
卒業生の辻杏樹さん(15)は、「県外には卒業式が中止になった学校もあるので、卒業式が開かれただけでも幸せ。式を開いてくれた先生をはじめ、後輩、家族に感謝したい」と笑顔で話した。
卒業生の保護者で、藤井町在住の中沢恵さん(42)は、「在校生がいないなかでの卒業式だったが、卒業生と保護者にとって区切りがつく日になった。門出を見守ることができてよかった」と語った。
一方、この日は、市立韮崎西中学校(秋沢英俊校長)でも規模を縮小して卒業式が開かれ、卒業生114人が学び舎を巣立った。
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