韮崎エリア

ものづくり企業身近に、オープンファクトリー開催

 韮崎市商工会と同商工会製造業部会は、3月6日、市内製造企業の工場見学や体験を行う「ニラサキオープンファクトリー2020」を開き、8社が参加した。今回で2回目。

このオープンファクトリーは「ものづくりのまち・韮崎」として身近な企業を市民に感じてもらうとともに、将来の担い手になる子供たちにものづくり体験をしてもらい、将来の職業選択に加えてもらうことを目的にしている。

今回は新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、参加定員は各事業所の規模に合わせて3〜15人までの少人数とし、見学や体験を1〜4回に分けて実施し、市内在住の子供や大人約160人が来場した。

上ノ山の電子機器製造企業には、5組9人が来場。電子回路基板に電子部品を接合するはんだ付け体験が行われ、参加者たちは職員からはんだ付けのこつを教えてもらいながら、銅線で形づくられた飛行機の模型を接合して完成させていた。

富士見から親子で参加した神戸喬史さん(42)は、「子供たちは経験したことのない作業を行い、ものづくりの難しさや完成したときの達成感を味わえたと思う」といい、長男の春毅さん(韮崎小3年)は、「慣れるまでは難しかったけれど、完成品はかっこよく出来た。自分の机に飾りたい」と笑顔で話した。

龍岡町の食品添加物製造企業では、児童の親子連れなど約20人が来場。工場内で製品の素材を混ぜ合わせる混合機や袋詰め、検品などの作業を見学した。

また、製品を使った味覚テストも行い、甘味や酸味、塩味、無味といった6つの味に分けた試験液を口にして、解答用紙に記入していった。

高添莉愛さん(韮崎小1年)は、「いつも飲んでいるジュースのなかに入っているものが韮崎でつくっていると知って驚いた。混合機が大きくて怖かった」と話した。

斉藤嗣樹部会長は、「コロナ禍であるが、できる限りのことをしようと企画を進めてきた。多くの参加があったことをうれしく思うし、ものづくりのまち韮崎をPRできた」と語った。

同商工会の岩下和彦会長は、「今回はコロナの影響で参加企業が減ってしまったが、受け入れてくれる企業もあり、開催に踏み切った。参加者は触れないと味わうことのできない体験ができたと思う」と話した。

 

◎60代になったら家族に残す言葉を考える。文章制作から撮影、製本まですべてお任せでできる。

自分史マガジン https://morinchu.jp