35歳までの若手写真家の作品紹介
nagasaka
WEBTODAY
「地域住民や駅利用者の憩いの場をつくりたい」と、JR小淵沢駅構内に誰でも自由に演奏できる「ストリートピアノ」が設置された。コロナ禍で閉塞感が漂うなか、駅舎に響くピアノの音色が人々の心を癒している。
小淵沢町在住の伊藤やよいさん(51)の発案で、昨年11月に音楽愛好家などの地元有志でストリートピアノ設置のプロジェクトチームを発足。市や地元との協議、試験的な電子ピアノの設置などを経て、今年6月に常設が実現した。
駅舎2階の交流スペース前に置かれたピアノは、同町で宿を営む小林努さん(55)が寄贈した「アップライトピアノ」で、「こぶちさわ♩駅ピアノ会」と「有限会社まちづくり小淵沢」が共同管理するという。
7月2日に開所式が行われ、上村英司市長や小淵沢駅の林新太郎駅長、各種団体の代表者など約20人が出席。続く記念コンサートでは、同駅の職員や地元の音楽愛好家、ピアニストが、「銀河鉄道999」や「カノン」、「エコセーズ第1番」などを演奏し、訪れた人が心地よい音色に耳を傾けていた。
伊藤さんは、「多くの人の協力で実現することができた。駅を中心に子供からお年寄りまでさまざまな人が交流できる場にし、多くの人に愛されるピアノになるよう頑張りたい」と話している。
ピアノを演奏できるのは、午前9時から午後7時までで、新型コロナウイルスの感染対策として、マスクの着用や演奏前後の手指消毒を呼びかけている。