韮崎エリア

災害の教訓伝える「自然災害伝承碑」、市内2箇所が加わる

穂坂町にある「記念碑」

 災害の記憶を後世に伝え、地域住民への避難意識の向上や的確な防災行動による被害の軽減を目指そうと、国土交通省国土地理院では、災害の発生や被害状況などを石碑に刻む「自然災害伝承碑」の位置情報を3月9日、同院のホームページで更新し、韮崎市内2箇所にある「復興之碑」と「記念碑」を加えた。

 この自然災害伝承碑は、過去に発生した洪水や土砂災害などの自然災害にかかる事柄が記載された石碑やモニュメントで、国土地理院では2019年6月から自治体と連携して同院ホームページの地形図に位置情報を掲載。20年からは碑名や災害名、伝承内容なども紹介している。3月9日現在、登録総数は全国で1299基。

 今回、市内で登録された「復興之碑」は、1959年8月に山梨県内を襲った台風7号の被害を伝えるもので、63年に穴山町の国道20号沿いに建立された。

 また、「記念碑」は、1906年7月の大雨の影響により、穂坂町(旧穂坂村)で洪水と山の崩落、土砂災害の状況を刻むもので、19年に建立された。

 市の総務課の担当者は、「自然災害伝承碑には、昔あった災害の内容や土地の特徴などが刻まれている。いつ起きるか分からない自然災害に備えるための参考にしてもらい、防災意識を高めてほしい」と話している。

 国土地理院で登録されている自然災害伝承碑は、同院ホームページのトップにある「ピックアップ・コンテンツ」の「自然災害伝承碑」から確認できる。

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