できごと

2月4日日にシンポジウム

北杜市地球温暖化対策・クリーンエネルギー推進協議会(以下:グリーン北杜)は2月4日、須玉町の須玉ふれあい館で「生物多様性シンポジウム」を開催する。市内外の環境団体などを迎え、外来種が地域の生態系にもたらす影響や植生を基本とした在来種の保護などを通して、生物多様性について考える。

グリーン北杜は、2016年から、特定外来生物の「オオキンケイギク」対策に取り組んでおり、市内各地で駆除活動を進めながら、繁殖状況を調査して分布マップを作成。外来種対策には広く地域の協力が不可欠で、より多くの人に関心を持ってもらおうと、今回のシンポジウムを企画したという。

同日は、山梨県富士山科学研究所の安田泰輔さんを講師に迎えた基調講演「侵略的外来植物の生態と防除」をはじめ、市立甲陵高等学校のSSH研究班や認定NPO法人富士山クラブ、有機農業に取り組む畑山農場などがさまざまな切り口で生物多様性に関する活動発表を行う。

また、パネルディスカッションでは、北杜市内におけるオオキンケイギクの繁殖状況や遊歩道に設置した靴底付着物除去マットの発芽実験に関するデータなどを見ながら、外来種と在来種の関係や今後危惧されることなどについて意見を交わすことにしている。

グリーン北杜の篠原充会長は、「気温は多くの植物の活動に影響を与えるため、地域の植生の変化は地球温暖化の進行をはかるバロメーターにもなっている。未来を担う若者など幅広い世代の人に参加してもらい、植物の重要性や自分にできることを考えるきっかけになるとうれしい」と話している。

シンポジウムは、午後1時開会で、参加無料。定員は100人で、要予約。申し込みは2月1日まで。問い合わせは☎42・1341まで。