韮崎エリア

若手消防職員が、業務への課題や提言を発表

消防職員が火災や救急などの現場で感じた課題や提言を発表する「令和2年度消防職員意見発表会」が、1月14日、峡北広域行政事務組合消防本部で開かれ、最優秀賞に小尾直史さん(峡北消防本部指令課)が選ばれた。

意見発表会は、管内にある消防署や分署で活動する若手消防職員を対象に毎年実施しているもので、今年は2016〜19年に採用された20人(韮崎市10人、北杜市9人、甲斐市1人)が出場した。

意見発表は、1人5分の持ち時間で行われ、発表内容や説得力、問題意識、発展性などについて井出良司消防長など7人が審査した。

発表者は自身の経験をもとに、「障害者でも働くことのできる消防署の組織づくり」や「野焼きによる火災を減らすための周知方法」、「新型コロナウイルスの感染リスクを軽減するための提案」など、それぞれの意見を発表した。

最優秀賞に選ばれた小尾さんは、昨年10月、同消防本部に導入された聴覚や言語障害のある人を対象にした緊急通報システム「NET119」をテーマに「心と心の繋がりを」と題して発表。救急現場での消防職員の手話の必要性を訴え、「消防職員が指令課で作成したテキストや動画で手話を学んでもらい、障害者の言葉にできない心の声を聞く、寄り添った救急活動を進めている」と語った。

表彰式後、小尾さんは、「NET119の通報に応対している指令課の職員全員の気持ちを背負って発表した。安心感を与えられる消防職員になりたい」と話した。

▽主な結果

▼最優秀賞・小尾直史

▼優秀賞・大瀬戸千晶(韮崎消防署)

▼努力賞・窪田基央(峡北消防本部指令課)

 

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