できごと

小淵沢でレコーディング、クラムボンニューアルバム

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平成七年に結成した「クラムボン」が、五月十九日に、八枚目のニューアルバム「2010」(三千円)を発表。本紙の取材に対し、ツアー終了後の七月上旬、クラムボンの原田郁子さんから回答が寄せられた。

クラムボンは、原田さん、伊藤大助さん、ミトさんの三人によって結成され、CMソングや楽曲の提供、ライブ活動などのほか、ソロ活動も積極的に行っているバンド。

クラムボンが八ヶ岳南麓に来るきっかけになったのは八年ほど前。「静かな環境で合宿しながら音楽を作れないかと考えていた時に、『八ヶ岳に面白い人がいるよ』」と小淵沢町のレコーディングスタジオを紹介されたのが縁で、定期的に訪れては、山や自然、温泉などを楽しみながら曲作りを続けている。

原田さんは「ここがなかったらクラムボンはどうなっていたのかな?全然違っていたんだろうなと思います。『自分たちの場所がある』、『自分たちの時間がある』っていうことは、バンドにとってスゴイ贅沢なことで、新曲を作るための環境から作っていくっていうことは、まっとうで、クリエイティブなことだと思う」という。

今回のニューアルバムの中で、八ヶ岳南麓をイメージした曲は「KANADE Dance」という曲が、「雪どけとか、滝というのをイメージしていた」とか。

ニューアルバムの発表を記念して、五月七日の九州大分でのライブを皮切りに、六月二十七日まで、全国二十四ヵ所でクラムボンツアーが行われ、五月三十日には、白州町の尾白の森名水公園べるがで、初のライブか開催された。

原田さんは「念願の信州ライブでした。ほとんどの曲が小淵沢で生まれているけど、実際そのことを余り考えずにいつも通りライブに向かったつもりでした。『Re雨』の歌い出しで、〝わーっ〟と鳥肌が立って泣きそうなりました。歌の風景が目の前の風景とピッタリ同じだったから。『歌が古里に帰ってきた』と思いました。エンディングでは我慢できずに涙が。なかなかそんなことはないので、自分でも驚きました」と回想する。

八ヶ岳南麓での音楽活動は、今後も続けていくことにしており、今後の活躍が注目されている。

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