甲州街道 三代を歩く

 北杜市の文化人、山口素堂は『目に青葉、山郭公、初鰹』初夏の訪れを、視・聴・味で読んだ句は有名。和歌・茶道・書道・能楽・漢詩も修め、時には、治水工事の監理も行い、松尾芭蕉も友人だった。

今回は武川町牧の原から出発し舞鶴の万休院を経由して山口関に向かう。

古道をすべて歩くには、韮崎・三之蔵・長坂・花水坂を経て、尾白川沿いを台ケ原宿に入り、新道と釜無川間の旧道を前沢・松原・下/上教来石を経て、山口関所に至る。

教来石はこの地を治めた旗本、武田二十四将の馬場信治の元名前(教来石景政) 。後に素堂が名を残す生誕の地とも妻の実家との説もある。

花水橋から上教来石の山口関所跡までに、多数の寺・神社、道中で逝き倒れた人を祀る碑や地蔵尊が残る北巨摩古道。山口関所跡から十五分程で、県境の国界橋大岩・小岩に、上記の句が彫られている。

(菅原功)

◆桐の木の 見事な屋敷 今廃虚

◆宮水を 飲んだ弾みで 甘酒も

◆ウォーキング 馬頭観音 迎えけり

◆朝日浴び 残雪の峰 雲歩き

◆新緑の 北杜山波  百名山

◆廃屋に 桐の花々 屋根覆い