できごと

平山郁夫氏の遺志継ぎ、絵画教室開催

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5月26日、高根町清里の清泉寮新館ホールで、第2回平山郁夫絵画教室が開催された。長坂町の平山郁夫シルクロード美術館(平山美智子館長)の主催。

今回は、高根西、高根東、高根北、高根清里、泉、小淵沢の各小学校から五年生の児童176人が参加。今年は、30年以上平山郁夫氏のもとで学び、現在も美術界で活躍している東京芸術大学美術学部の宮廻正明教授が講師を務めた。

児童たちを前に、宮廻教授は「まずは、全体の構図を決めないで描いてください。自分の好きなもの、描きたいものを、描きたいところから描き始め、中から外へ広げていく。ニコニコしながら楽しく描いてください」と語り、児童たちは同館が提供したオリジナルスケッチブックに、鉛筆や色鉛筆を使って、山野草の鉢植えや窓から見える景色をじっと見つめ、写生に取り組んだ。

宮廻教授は「平山先生からは絵描きとしての姿勢、考え方、生き方を学んだ。『自由に描く』というその教えを伝え、『上手だね』というポジティブな言葉をかけることで、その子のやる気や才能が引き出せる。実際、子供たちはのびのびと楽しそうに描いていて、とても上手です」と語った。

絵画教室の途中には、平山館長が児童たちの似顔絵を描く場面も見られた。

子供たちが絵画教室で制作した作品は、同館2階ロビーでの展示を予定しており、6月3日〜14日は高根東と高根西、16日〜28日は高根北と泉、30日〜7月12日は高根清里と小淵沢の順番で、各小学校の児童の作品が展示される。期間中は、作品を展示している児童とその家族は入館料を無料にするという。

問い合わせは電話32-0225まで。