韮崎東中学校の1年生が甘利山を学ぶ
旭町の甘利山の動植物や歴史について学ぶ「甘利山学習会」が、5月13日、韮崎市立韮崎東中学校(藤巻昭彦校長)の1年生106人を対象にして開かれた。
この学習会は、毎年5月に甘利山で登山をしながら、NPO法人甘利山倶楽部のメンバーから自然や歴史を学ぶ校外学習が、雨天のため中止になったことから韮崎東中が企画した。
当日は、同校の体育館を会場にして、甘利山倶楽部のメンバー12人が「甘利山の植物」、「甘利山の動物」、「甘利山のでき方と伝説」の3ブースを用意。1年1組〜3組のクラスごとにブースを巡回し、約20分ずつの講座を聴いた。
「甘利山の植物」のブースでは、毎年6月に見頃を迎えるレンゲツツジが、ツツジより背が高く、日光を遮るミヤコザサの増加などにより減少傾向にあることを説明。 また、「甘利山の動物」のブースは、ニホンジカの増加でツツジや希少植物の食害が発生していることや、防鹿柵を設置して在来植物を保護していることなどを紹介した。
「甘利山のでき方と伝説」のブースでは、韮崎市中央公民館が制作した甘利山中腹にある椹池(さわらいけ)を舞台にした大型紙芝居「さわら池の赤牛伝説」を紹介したほか、甘利山は約2500万年前に糸魚川静岡構造線の動きで生まれたとされ、約50万年前に発生した八ヶ岳の噴火の影響で平原状になったことをパネルで解説した。 一瀬華乃さん(13)は、「シカの増加により、甘利山の花や木が食べられていて、甘利山倶楽部が自然を守るために多くの活動に取り組んでいることに感動した。自然の大切さを知り、自分たちに何ができるのか考えていかなければいけないと思った」と話した。
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