韮崎エリア

韮崎小の児童、新嘗祭で献上されたアワを学ぶ

 韮崎市産のアワが昨年11月23日、皇居内で行われた宮中祭祀「新嘗祭(にいなめさい)」に献上されたことから、韮崎市教育委員会は、3月8日、市立韮崎小学校(土屋裕校長・280人)で、アワについて学ぶ特別授業を開いた。

 この特別授業は、韮崎市農業委員会の柳本進会長が市内の圃場で栽培し、献上したアワの余り分を母校である韮崎小に寄贈したことから、農業や食文化に関心を持ってもらおうと企画されたもので、2年生37人がアワの栽培方法や歴史を学んだほか、給食で全校児童に「アワごはん」が出された。

 当日は、市教委の閏間俊明さんが講師を務め、柳本会長や協力者が昨年5月から圃場の整備や種まきなどを行い、栽培してきたことを紹介し、「アワの一粒は小さいけれど、皆さんの口に入るまでにはたくさんの人たちが関わっている」と語った。

 また、戦国武将の武田勝頼が築城した新府城の発掘調査でアワが見つかったことを説明し、「戦国時代にもアワが食べられていた」と話した。

 一方、給食では、黄色いアワの実が入ったごはんが登場し、児童たちは「おいしい」と言いながら頬張っていた。

 2年の橋本健吾さんは、「アワをつくるのにたくさんの人が協力していることを知った。アワごはんは食べるとプチプチしていておいしかった」と話した。

 市の産業観光課によると、献上される穀物は県内市町村の輪番制になっており、今回は2021年12月に山梨県から依頼された。市では約15年前に米を献上したことがあるという。

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