韮崎エリア

市民が移動支援サービスを学ぶ

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 買い物や通院など、移動が難しい人を支援する「移動支援サービス」を検討している韮崎市社会福祉協議会では、8月29日、移動支援に関心のある市民を対象にした「移動支援ボランティア講座」を韮崎市老人福祉センターで開き、市民13人が参加した。

 当日は、移動・外出支援の中間支援組織「NPO法人全国移動サービスネットワーク」の伊藤みどり事務局長と埼玉県吉見町で外出支援事業を行っている社会福祉協議会の田中健一主任を講師に迎えた。

 伊藤事務局長は「住民主体の移動支援のしくみ」を演題に支援の概要や支援中の事故、個人情報の取り扱いなどの注意点を説明した。

 また、先進事例として、三重県名張市では住民有志が外出支援を有償で行っていることや静岡県島田市では市と社協、市民が連携して支援を行っていると紹介し、「自治体の規模や利用者のニーズに合わせてサービスを考えてほしい」と語った。

 続いて、吉見町の事例として田中主任が登壇し、高齢者へのアンケートでニーズを把握して移動支援サービスを導入した経緯を説明。導入後は利用者とボランティアの交流会などで改善点や要望を聞き、サービスを充実させていると話した。

 市社協の担当者によると、今後は運転手講習や利用者体験講習などを年内に実施して課題や問題点を掘り起こしてボランティアとのマニュアル作成を進め、移動支援サービスの開始時期を決めていくとしている。

 

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