昭和初期の市内の仕事着を紹介

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明野歴史民俗資料館では、現在、昭和初期の日常の衣服にスポットをあてた企画展「装いの民俗」を開催している。

今回の企画展では、農作業をする時に実際に着用していたという仕事着を中心に、履物や帽子、洗濯や裁縫に関する道具のほか、当時の写真がパネルで展示されている。

展示では、昭和初期頃まで、男性はキモノを着て、「フンゴミ」と呼ばれていたモモヒキを履き、女性はキモノの上にエプロン(割烹着)を着用し、袴の一種である「カルサン」を履いていたといわれ、明野町で実際に使われていた衣服を再現している。

また、昭和五十八〜五十九年にかけて行われた「民俗文化財分布調査」によって作成された「山梨県民俗地図」の分布図から、市内の二十の地点で、男女の仕事着の上体と下体がどう呼ばれていたのかを展示している。市内の各地域で、「フンゴミ」、「モモヒキ」、「カルサン」、「ツツッポ」、「ジュバン」など、様々な呼び名があったことを紹介している。

衣服以外では、ワラジや駒下駄、雪ワラ靴などの履物をはじめ、菅笠や着ゴザなどの日除けや雨具、髪を整える櫛やバリカン、ミシン台、洗濯機、アイロンなども展示。手動式圧力洗濯機や炭アイロンなどの珍しい道具もあり、衣生活に関わる道具の変遷がわかるような内容になっている。

同館の内海美佳学芸員は、「山梨の衣服の特徴として、『カルサン』があげられます。長野から伝わってきたので、この地域ではかなり早い時期に広まり、使われていました。また、分布図を見ると、北杜市の人たちが、何を着ていたか、衣服をどのように呼んでいたかがわかるので、面白いと思います」と話している。

一方、同館と北杜市埋蔵文化財センターを運営するNPO法人茅ヶ岳歴史文化研究所では、今年度末で指定管理の協定期間が終了し、更新が行われないことから、内海学芸員は、「これが最後の企画展です。たくさんの方に見ていただきたい」と、来館を呼び掛けている。

展示は二月二十八日まで。問い合わせは電話25-2019まで。