くらし

携帯電話やノートパソコンの構造を学ぶ

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ノートパソコンや携帯電話は、落としても壊れにくい工夫があることを学ぼうと、市立甲陵高等学校で「物が壊れる仕組み」と題した講演会が七月二十一日に開かれた。

この講演会は、経済産業省の「早期工学人材育成事業」として行われたもので、同校の二、三年生約八十人が参加。講師には、横浜国立大学工学部の森下信教授と株式会社東芝研究開発センターの大森隆広氏を迎えて開かれた。

まず、演壇に立った森下教授は、大学の工学部で学ぶことや、進路について、将来のためにも「今高校で学んでいることはすべてマスターして欲しい」と話し、社会に出てからの国語力や英語力の必要性を紹介しながら、工学の面白さややりがいを語った。

続いて行われた「モノが壊れる仕組み」では、研究開発に携わる大森氏が担当した。

モノの壊れ方として、チョークが用意され、ねじった場合と曲げた場合で、チョークの折れ方の違い、金属製のクリップを使った場合の壊れ方を紹介し、また、実際に分解された携帯電話を生徒に手渡し、基盤の状態や液晶画面の保護など、携帯電話が、様々な使用状況に応じて壊れにくくなっている仕組みを語った。

そして、ノートパソコンの落下テストでは、コンピュータによるシミュレーションを紹介し、落下時の衝撃吸収の効果や、シミュレーションと実際に本体を落下させた場合の比較映像を流した。  最後に、今回紹介した実験の内容は、高校の教科書が基本になっていることや、学ぶことの大切さを改めて生徒に投げかけた。