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大泉町の北杜市考古資料館(旧谷戸城ふるさと歴史館)では、現在、「金生遺跡発掘三十周年記念展」が開かれている。
この展示は、同町の金生遺跡の発掘調査が始まってから三十周年にあたる昨年、金生遺跡の出土品が山梨県から北杜市に譲与されたことから、高根町の青木遺跡と石堂B遺跡も含め、これまで一般に公開される機会の少なかった出土品約二百点を展示している。
出土品は、縄文早期末頃から前期、中期、後期、晩期と時代順に展示されており、土器の形や文様などの変遷をたどることができる。
また、イノシシの骨も展示され、「金生遺跡から生後半年ほどのイノシシの骨が百体以上発掘されたことから、晩期には、イノシシを飼養していた可能性が考えられる」という。
資料館担当の広瀬公明さんは、「当時、金生遺跡は、保存に向けての取り組みが全国的に注目され、地元の理解があって保存に至ったことはまさに画期的。金生遺跡は、一時代で築かれたのではなく、長い間住み続けられたムラです。常設展とともにこの企画展を見ていただき、縄文時代の人々がどのようなことを考えていたかを感じ取ってもらえれば」と話している。
展示は五月八日まで。詳細は☎20-5505まで。