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須玉町小尾の黒森地域で1月10日、小正月行事の道祖神祭りが行われた。同地域には、ヤナギを模した神木「ふじのやま」を道祖神場に立てる風習があり、無病息災や五穀豊穣を祈願した。
このふじのやまは、祭り当日の朝に地域住民が作成。縦に細く割った竹に短冊状の色紙を巻きつけ、10㍍ほどの支柱に吊るして固定し、約10人がかりで立ち上げた。
ヤナギの枝のようにしなった竹は12本で、1年の月数を表している。黒森地域の出入り口にある2カ所の道祖神でそれぞれ1本ずつの神木がまつられ、1週間ほど見ることができるという。
藤原保さん(78)によると、100年以上続く伝統行事で、地域住民は、「今年1年も安全に暮らせますように」、「新型コロナウイルスが早く収束しますように」と願いを込めていた。
新型コロナウイルスの感染対策として、マスクの着用や検温を徹底し、作業はすべて屋外において少人数で実施した。