土橋代表「甲府鳥もつ煮」を語る
昨年九月、神奈川県厚木市で開催されたB級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」に、初出場して、初優勝を飾った「甲府鳥もつ煮」。その仕掛け人の「みなさまの縁をとりもつ隊」の土橋克己代表を迎えた講演会が、一月十五日、北杜市オオムラサキセンターで開かれた。長坂町づくり委員会の主催。
講演は「地域おこし活動について」がテーマ。会場入口では、来場者に質問用紙が手渡され、その質問に土橋さんが答えながら、「甲府鳥もつ煮」を紹介した。
冒頭、土橋さんは、「普通のイベントは、イベントが終わってしまえば、終了ですが、B-1グランプリは、イベント後に町がうるおうことが、大きな違いです」と話し始め、B-1グランプリやB級グルメについて語った。
質問では、とりもつ隊のエピソードやモチベーションをどう維持するのか、鳥もつ煮の基準や認証制度について、ターゲットはどこなのかなど、幅広い質問が寄せられた。
土橋さんは、宇都宮ギョーザの地域おこし活動がヒントになったことや、信州のソバ屋で「鳥もつ煮」を注文した際に、店員は「ありません」と即答した事実から、「気づきがあった」ときっかけを紹介。
また、とりもつ隊の会の活動については「『○○は無理』ということを言わない組織にしている。『無理』と最初から言ってしまえば、個々の夢を潰してしまう」や、地域おこしの案として「ストーリー性を持たせれば人は来ると思う。(北杜市は)泊まることにポイントを置いたプロモーションを考えた方がいい。自分の町で、自慢できることを考えることが大事だと思う」と話した。
さらに、甲府とりもつ煮を地域の起爆剤として立ち上げる際には、関係者のみならず、地元の理解のほか、推進のカギとなる強力な協力者が背景にいたことについてふれ、目頭を押さえる場面もあった。
最後にB-1グランプリに参加するにあたり、とりもつ煮が五位以内に入る自信を持っていたことや、当日のグランプリ会場で、告知宣伝よりも、鳥もつ煮を食べたいと並んだ人へのおもてなしの精神を徹底したことを語り、「自信を持って、みんなで山梨県をPRできれば」と、今後も地域おこしを積極的に推進して行く姿勢をみせた。