くらし

縄文時代前期の大集落「堰口遺跡」展

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白州町の市立白州中学校西側で発掘された縄文時代前期(6700〜6000年前)の「堰口(せきぐち)遺跡」の調査結果を報告する遺跡速報展が、大泉町の北杜市考古資料館で開かれている。展示は5月10日まで。

縄文時代前期前葉において市内最大規模の堰口遺跡は、前期の前葉、中葉、後葉と途切れることなく集落が営まれていることが大きな特徴。釜無川沿いにつくられた拠点的な集落のひとつだったと考えられている。

また、北杜市域で縄文人が定住的な生活を始めたとされる前期前葉初頭の住居跡が20軒ほど見つかっており、定住性が高まっていく段階の縄文人の暮らしを考えるうえで重要な発見になったという。

同展では、土器や鹿の角といった出土品約100点のほか、蒸し料理が行われたと考えられる集石土坑群や集落に水を引き込むためにつくられたと思われる溝状遺構などの写真パネルを展示して、堰口遺跡の特徴を紹介している。

学芸員の長谷川誠さんは、「堰口遺跡は北杜市域に縄文人が定住し始めたときの中心的な集落だったと考えられる。縄文人たちはどこから来て、どのような生活をしていたのか、考えながら見てもらえたら」と話している。

同遺跡速報展の会期中は、6日が休館となっている。問い合わせは☎20・5505まで。

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