中学生が本番さながらの議会を体験
韮崎市の将来を担う中学生に政治や行政、まちづくりなどへの関心を高めてもらおうと「令和5年度韮崎市中学生議会」が、8月10日、市役所議場で4年ぶりに再開され、13人の生徒たちが、本番さながらの議会を体験した。
当日は市立韮崎東中学校と同韮崎西中学校の3年生代表13人が参加。生徒の中から議会運営を担当する議長と副議長を選出し、残り11人は議員席に座った。また、執行席には、内藤久夫市長をはじめ、担当課長など18人が着席した。
開会の所信であいさつに立った内藤市長は「皆様の質問は市政運営の参考にさせていただくので、活発な意見を期待しています」と話し、議長の西口怜汰さん(韮崎東中)が開会を宣言した。
一般質問には、「自転車通学者にヘルメットを支給する制度について」をはじめ、「観光客増加に向けて、市の魅力をアピールする方法について」、「吹奏楽のまち・韮崎をPRするのはどうか」、「商店街活性化のアイデアを考えているか」など、中学生議員11人が身の回りで感じた19の質問を通告。
韮崎西中の三枝麦さんは、登校で武田橋を利用し、車と接触しそうになった体験を語り、「歩行者の安全確保のため武田橋や船山橋周辺の交通渋滞解消と歩行者の安全対策ができないか」と質問。内藤市長は、「通学時の危険を防止するため、警察と連携して、歩行者の安全確保、運転手のマナーの徹底に努めていく」と答弁した。
また、韮崎東中の伊藤充優さんは、コロナ禍による地域交流の減少に触れ、「地域にどんな人が住んでいるのか(移住者には)分かりにくい。市民交流の機会を増やす取り組みが必要と考えるがどうか」と質問し、市は、「地域で安心して住み続けるには、住民同士の絆が重要になる」と答え、10月に「地域支えあいフォーラム」を開催することを紹介した。
中学生議会閉会後、議長を務めた西口さんは、「質問はできなかったけれど、議長として議事を進行するため緊張で早口ならないように、ゆっくり話すことを心がけた」といい、一般質問に立った韮崎西中の高木夏菜子さんは、「通学路に拾いきれないごみが捨てられていることがあり、対策を市に求め、不法投棄禁止の看板の設置やパトロールなどについて丁寧に説明してもらえてうれしかったです」と話した。
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